こんにちは!
みなさまは愛鳥に対してフォージングを実施していますか?
ペットの鳥に良質な生活をさせるには、フォージングを取り入れることも重要となってきます。
色々と試して、その鳥に合ったやり方を見つけられると良いですね…!
今回の記事では、私が考えたフォージングの一例をご紹介します。
フォージングってなに?
すでにご存知の方も多いかとは思いますが、念の為にまずフォージングについて簡単に記述しておきます。
フォージングとは採食行動のこと。
野生の鳥は、いつだって自分で食料を確保しますね。
一日の大半を餌探しに費やしていると言っても過言ではありません。
そんな鳥の採食行動のことをフォージングと呼び、飼い鳥にもある程度フォージングをさせたほうが肥満防止や毛引きの抑制になると言われています。
な〜にもせず、ただじっとしているだけで食べ物が手に入る環境は鳥にとっても良くないということですね。
餌の設置している場所に仕掛けを施たり、餌が簡単に見つからないように工夫をして、採食行動をさせることをフォージングと呼びます。
ケージに設置する主食の餌は、無制限にするのが理想的
ペットの鳥に食事制限をさせると、飢餓感を抱いて早食いやリバウンドが生じる怖れが発生します。
それを防ぐには、シードやペレットを無制限にケージに設置する必要があるのですが、実際に餌を無制限に入れておくなど不可能に近いのが現実です。
あればあるだけ食べてしまうのが鳥。
飼い主さんが常にそばにいれば気を紛らわしてあげることも可能になりますが、仕事などで長時間家を空ける飼い主さんも多いことでしょう。
そうなると、無制限に設置した餌は帰宅時にはからっぽになっているというケースは珍しくないと思います。
それに、主食を無制限に設置した場合、鳥にはたくさん運動させることが必須となります。
(※運動は、仮に餌を無制限にしていなくても十分にさせてあげることが大切です)
忙しい飼い主さんであれば、運動させる時間を満足に確保することも難しくなるでしょう。
餌を無制限に設置するというのは理想的であるものの、現実的ではありません。
食事が制限されていても、飢餓感を抱かなければOK
なぜ食事制限が危険かと言えば、鳥たちが飢餓感を覚えるからということに尽きます。
カラスなどは別として、基本的に鳥(主に捕食される側の小鳥)は貯食するという習慣がほとんどありません。
食料が入手できない状況を何よりも恐れ、食べ物を発見すれば『今食べておくしかない!』と、とにかく何も考えずに口にするという習性があるのです。
※カラスは貯食する習性があるとのこと※
人間の場合も、小さなお子さんのことを考えてみてください。
幼児が目の前にあったオヤツを全部食べてしまって、慌てたお母さんに
『こら!どうして全部食べちゃうの!これは次のオヤツの時間までとっておかないとダメよ!次のオヤツの時間はなんにもないわよ!』
なんて叱られている場面、けっこうイメージができるのではないでしょうか。
身に覚えのある方もいらっしゃるかもしれません…笑
人間の場合は、叱られて『そうか、いっきに食べてはダメなんだ』と学習し、あとのために食べ物をとっておくということを習慣にすることができます。
それに、とっておいた食べ物を確保しておく場所もあります。
しかし小鳥たちはそういうわけにはいきません。
基本的に外の世界で流動的に生活している彼らには、食べ物を確保しておく場所がないのです。
そう考えると、なぜ鳥が餌をいっきに食べてしまうのか理解ができます。
そして飼い鳥たちは一定時間食べ物にありつけない状態が続くと、飢餓感が生じて『ドカ食いモード』が発動するようになります。
こうなると、設置した餌はすぐに食べ切ってしまうしリバウンド現象も引き起こします。
逆に言うと、『食べ物がどこにもない!』という危機感さえ鳥が感じなければ、飢餓感を防ぐことが可能となります。
『あの見える場所に食べ物はあるんだけど、簡単に食べることができないぞ!』という状況を作り出して、飢餓感を起こりにくくさせるのです。
そこで必要となってくるのがフォージングという手段になります。
フォージングには、アクリルストーンを活用する
それでは、今からフォージングの一例を紹介します!
100円ショップのインテリア用品コーナーなどに置かれているアクリルストーン。
それを用意してください。
色はピンクや青など数種類ありますが、鳥が慣れるまでは透明のものを選んで購入するのが無難でしょう。
私はダイソーで購入しましたが、万が一置いてなければ東急ハンズやホームセンターなどで簡単に入手できると思います。
それが用意できたら、やり方はとても簡単。
まず餌箱に餌を入れます。
そして、そこに透明のアクリルストーンを入れておくだけ!
使うストーンの数は、餌がストーンの隙間からチラホラ見える程度。
ただし、慣れないうちはアクリルストーンの数を少なめにするなど調整をして工夫をしてください。
こうしておくと、飼い鳥は必然的にアクリルストーンの隙間から餌をつまみ出して食べることになります。
これが早食い防止にとても効果的です!
アクリルストーンの良いところは…
・とても軽量
・お手入れ簡単で、衛生面でも管理がしやすい
などなど。
ビー玉やおはじきでもでも同じようなことができますが、万が一割れたら危険なのでアクリルストーンを使用するほうが安全です。
購入時、アクリルストーンは工業油などがついている可能性がありますので、開封後にしっかりと洗ってお日様に干してからお使いくださいね!
これは厳禁!やってはいけないフォージング方法
飼育本などを見ると、『紙に餌をくるんで、その中から見つけさせる』というやり方を紹介しているものがあります。
しかしこれは、メス鳥に対しては絶対にNGです。
メス鳥は紙などをケージに入れておくと、それを巣材だと勘違いして齧ります。
その状態のまま放置しておくと、まず間違いなく発情を促しますので絶対に止めてください。
まとめ
・食事制限をしていても、鳥が食事を制限されていると感じなければOK
・アクリルストーンを使用して簡単にフォージング
・紙などにくるんで餌を隠すフォージング方法はメス鳥にはNG
フォージングは、うまくやれば肥満や毛引きなどを抑制する効果があります。
今後も色々なフォージングを試して紹介していければと思っていますので、ぜひ参考にしてみてください!