無理なくできる発情対策!日常を活用しよう

鳥の発情対策

鳥は、マッタリと落ちついた生活をすることとは無縁の生き物であり、常に緊張感を持った暮らしをしているのが当たり前の生体なのだという話を今までに何回かしてきました。

 

 

ペットの鳥が過発情になるのは、鳥の生活に必要不可欠な『緊張感』が抜け落ちているためです。
そのため、飼い鳥に対して発情対策を実践するのであれば、鳥本来の生活をさせることが必要不可欠となります。

・野鳥の暮らしに必ず存在している緊張感を定期的に与える必要がある
・鳥が『巣』だと勘違いしている場所を、外敵の存在を匂わせることで徹底的に潰す

この2つを実践することで、発情を抑えることが可能となるのです。

 

これらのことは発情対策をするにはとても重要な観点となりますが、いくら鳥に緊張感を持たせて落ち着かせないようにする…と言っても限度があります。
なぜなら、人間は鳥とは真逆でマッタリと落ち着いた暮らしをしたい生き物だからです。
緊張感を与えるというのは、人間にとって『わざわざやらなければいけないこと』なのです。

そこで、今回は簡単にできて且つある程度有効だった発情対策をお伝えします。

 

すぐにできる発情対策!足元にケージを置いて家事をする

飼い主さんがケージのまわりで忙しく動き回っていると、鳥のほうも気が散ってケージの中をあちこち動き回ります。
この、『気が散ってちょこまかと動き回っている状態』が、発情対策にはとても有効です。

一番簡単ですぐに実践できるのが、家事をしているとき
洗い物をしたり、洗い終わった食器を棚に戻したり、洗濯物を干したり掃除をしたり…そんなことをしながら飼い主さんが部屋の中をあっちへ行ったりこっちへ行ったりしているときに、ケージを近くの床に置いておくのです。

 

おそらく、鳥も止まり木の上を右往左往したりサイドに貼り付いたり、落ち着きなく動き回るようになります。
例え一箇所に止まったまま動かなかったとしても、視線は飼い主さんの動き回るほうへキョロキョロ動いていることでしょう。

これでケージは一時的に『落ち着かない場所』へと変貌し、彼女たちにとって『巣』ではなくなります。
巣というのは卵を産むための場所なので、卵を産めない場所だと認識すれば彼女たちは発情しません。

色々と試した結果、これが一番手っ取り早いことに気が付きました。
家事や掃除は人間が生活の中で必ずしなければならない行動なので、飼い主さんにとっても無理なく実践できることでしょう。

 

すぐにできる発情対策!お部屋での運動時間を活用する

家の中で運動する機会があれば、ぜひ有効活用しましょう。

例えばヨガ
おうちの中でヨガをするとき、すぐ傍らに鳥のケージを置いておくのです。
ヨガのポーズでねじったり立ち上がったり足をあげたり…それらのことを近くでしていると鳥は気が散るようで、ケージの中をチョコまかと動き回ります。

ヨガでなくても、ストレッチだったり腹筋運動だったり…おうちの中でなにか運動をするときは、ぜひ鳥のケージも近くに置いて発情対策として活用しましょう!

 

 

これだけで発情を完全に抑えることは難しい

以上、すぐにできる発情対策を紹介しましたが、これだけしていれば問題解決というわけではありません。

鳥はすぐに慣れる生き物です。
初めの頃は足元にケージを置いて家事をしていると落ち着かなく動き回っていたのに、最近は『なんだ皿洗いか…』とでも言わんばかりに、止まり木のうえで居眠りを始めた…みたいなことも、やがて起こると思います。
(これは我が家の鳥が実際に取った行動です…笑)

それに、産卵などは防げる可能性が高くなるものの、持続発情を完全に抑えるにはちょっと弱い実践方法となります。

それでも、今までに食事制限や睡眠時間の調整のみで発情対策を実践していた場合は、この方法を行うことで効果を感じられるでしょう。
特に、すでに婦人科系などの病気を発病してしまっている鳥に関しては、負担のないように発情抑制を進めなければなりません。
この実践方法は鳥の身体に負荷なくできる有効な手段となりますので、試してみてください!

その他の発情対策方法については下記の記事で紹介をしています。