発情抑制のために最低限中止すべき2つのこと

一般的な飼育書にも、メス鳥の発情対策について記述がないわけではありません。
ただし、あまり肝心なことは書かれていないように思います。

どこの飼育書にも大抵書かれている発情対策は主に以下の3つあたりではないでしょうか。

・食事を制限する
・就寝時間を長くする
・飼い主があまり構わないようにする

これらのことが無意味だとは言いませんが、それよりもまず見直してみなければならないことが2つあります。

本日は、その2つについてを解説していきます。

 

発情を抑えたいなら止めさせるべきこと:齧らせない

メスの鳥に対して発情抑制を実施しようと思ったら、まず真っ先にするべきことは『齧らせない』ということです。
基本的に鳥に何かを齧らせるときは食事のときのみ!

メスの鳥を飼っている人は、自分の鳥が紙や木などをひたすらカジカジと齧る姿を見かけたことがありませんか?

それは、メス鳥にとって『巣材』を作らせているのと同じ行為になります。
食べ物以外は、なにかを齧っているだけでメス鳥の発情が促進されますので、基本的に齧れるオモチャや止まり木などはケージの中からすべて撤去してください。

 

ピーちゃん
ピーちゃん
齧る用の止まり木は女の子の鳥には厳禁よ…!

 

例え食事制限をしたり、睡眠時間を長く取らせるような発情対策を実施していたとしても、齧れるオモチャや止まり木などが入っていたら全く意味がありません
せっかくの対策が全て無意味になりますので、すぐにケージから取り出しましょう。

また、齧れるタイプのオヤツもNGです。

よくあるパパイヤのスティックやサプリバーみたいなものはまず間違いなくメス鳥の発情を促しますので、もし発情させたくないのであれば与えるのを中止してください。

正直、鳥に人工的なオヤツは必要ありません。
迷うことなく止めさせましょう。

鳥にオヤツをあげたいと思うのであれば、たくさんの種類の果物や野菜をあげることです。
与え方については、下記の記事で詳細を載せていますのでご参考ください。

 

 

発情を抑えたいなら止めさせるべきこと:暗がりで過ごさせない

暗がりはメス鳥にとって『』を連想させます。
寝かせるとき以外は、常にサンサンと明るい場所で過ごさせるように意識しましょう。

箱の中で遊ばせたり、暗がりにケージを置くようなことは絶対にしてはいけません。
部屋が明るくても、家具などの影でケージ内が暗くなっているケースもありますので、そのあたりにも気を配るようにしてください。

文鳥の飼い主さんに多いのがツボ巣を入れること。
『発情期ではなかったのでカゴの中にツボ巣を入れていたが、発情してしまったので撤去した』というような話をたまに耳にしますが、ペットの鳥に発情期というものなど存在しません
春夏秋冬365日発情期なのだと認識して、ツボ巣などの類は雛を生ませる予定がないのであれば使用厳禁にしてください。

放鳥時、押入れが好きなのでよくそこで遊ばせていた…というような話も聞くことがあります。
これも絶対にNGな事項となります。

 

ピーちゃん
ピーちゃん
少し暗いだけでもNGよ!

 

発情抑制をするにあたってひとつ重要な考え方をお伝えします。
それは、猫を飼うように鳥は飼えないということです。

猫が箱型のオモチャの中に入りくつろいでいる姿をよく見かけますが、猫はそれで良いのです。
猫は哺乳類なので、もともとシェルターに守られていることで安心を得る生き物。
ストレスを溜めないために、箱の中でくつろぐというのはある種当たり前のことなのです。

しかし鳥は違います。
鳥が箱の中に籠もることを求めるとしたら、それは子供を生むときのみです!
それ以外で『籠もる』ということを求めることはまずあり得ません。

もしあなたの鳥が箱の中に入りたがるのだとしたら、それは発情しているからなのだと認識しましょう。

 

これだけではダメ

以上、発情抑制をするために見直すべきポイントを2つお伝えしましたが、これだけではダメです。
これらのことは最低限実施しなければならない対策であり、発情を止めるには更に色々と実施しなければなりません。
この2点にだけ気をつけていれば発情を抑えられる…!ということであればどんなに楽なことか…と思いますが、そうもいかないのが現実です。

そのほかの発情対策については過去記事に投稿していますので、そちらをご参照いただければと思います。

鳥の発情対策

 

ストレスが溜まらないかどうか心配…という声に対して

オモチャを入れてあげないと、ストレスが溜まらないかどうか心配です…という声が上がってきそうですが、飼い鳥のストレスが溜まるのは、モノが齧れないからではありません。
飼い鳥のストレスが溜まるのは、彼ら彼女らに『鳥らしい生活』をさせていないからです。

鳥らしい生活をさせるというのは、簡単に言ってしまえば落ち着きのない状態を作り出すということ。
鳥の身体は、その構造からしてマッタリしたり暮らしをするようにはできていないのです。
詳細は他の記事で書いてますので、そちらをご参考いただければと思います。

 

 

オモチャで遊ばせたり齧らせることによってストレスを解消させるというのは、発情でストレスがないかのように見えているだけなので、全く問題の解決にはなっていないということを知ってください。

 

まとめ

・食べ物以外のものを齧らせない
・暗がりで過ごさせない
・ストレスをオモチャで発散させることはできない

オモチャもダメ、オヤツもダメ…となると、飼い主さんの楽しみがほとんどなくなってしまうような気持ちになるかもしれません。
私も同じような思いになったことがありますのでよくわかります。
けれど、メス鳥の過剰産卵で悩んでいたり持続発情を止めたいのであれば、これらの対策は必須事項となります。

不思議なことに、オモチャのない暮らしに慣れてくると、逆にオモチャが入っていることが不健全に見えてきます。

辛いのは最初だけ。
愛鳥さんの健康を第一に考えてミニマリストな生活をさせましょう!